GISは地方行政から国にいたる行政全般を効率化させる手段として昨今ますます注目を集め,各専門分野において横断的に導入され利用されています。関西地域にはGISについてこれまで先導的役割を務められている自治体が数多く存在し,産官学ともにGISへの認識の高さは全国的にみても優れて高いものがあります。地理情報システム学会関西支部では,地理空間情報活用推進に関する近畿地区産学官連携協議会の構成団体として,さまざまな活動を通じて関西地域の地方公共団体等におけるGISの普及、促進に努めてまいりました。
今年度「関西G空間フォーラム2024」と、その一貫として開催いたします「第25回関西地域GIS自治体意見交流会」は、10月8日(火)の開催となりました。
コロナ禍を経験した後,生活スタイルの変化と新たな社会・経済活動に対応し,地域社会を牽引する自治体において,その役割を支えるGISの技術はますます重要となります。今年度は『さあ立ち上がれ,新たなG空間社会』と銘打ち、さまざまな立場から広い視点に立って議論を行い情報交換を行いました。自治体のみならず,広く民間・研究機関等の空間情報やGISに関係されておられる方々,学生,大学院生のみなさんに参加いただきました。
*** プ ロ グ ラ ム***
(9:30~17:00 機器展示映像)
10:00〜16:30 合同シンポジウム
10:00~10:05 開会式
地理空間情報活用推進に関する近畿地区産学官連携協議会会長
大阪工業大学 名誉教授 吉川 眞
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第一部 第43回測量技術講演会
10:05~11:05 基調講演「衛星SARの測量業務への活用の可能性と課題」
京都大学大学院 工学研究科 教授 須﨑 純一
11:05~11:55 特別講演「デジタル社会の実現に向けた電子国土基本図の3次元化」
国土交通省国土地理院 基本図情報部長 飯田 洋
11:55~12:10 「地理空間情報関連の機器・システム等の展示会」の展示内容紹介
参加団体・企業等
12:10~13:20 ~ 休 憩 ~
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第二部 第25回関西地域自治体意見交流会
13:20~13:25 開会挨拶 地理情報システム学会 関西支部
大阪工業大学 工学部都市デザイン工学科 田中 一成
13:25~13:45 「吹田市のGIS いままで,そしてこれから」
吹田市 行政経営部デジタル政策室長 濱田 周一
13:45~14:05 「兵庫県における森林情報の高度化と森林クラウドによる活用について」
兵庫県 農林水産部林務課森林整備計画班 土佐 達郎
14:05~14:25 「スーパーシティの神経網を形成するIoTインフラ遠隔監視について」
株式会社パスコ 事業統括本部 渡辺 隆
14:25~14:45 「観光行動分析における地理空間情報の利活用」
大阪工業大学 工学部都市デザイン工学科 木村 優介
14:45~15:25 ~ 休 憩 ~
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第三部 第12回 合同パネルディスカッション
15:25~16:25 合同パネルディスカッション「さあ立ち上がれ,新たなG空間社会」
コーディネータ:
朝日航洋株式会 社空間情報事業本部自治体アセット事業部 浅野 和仁
パネラ:各発表者および午前中の講演者
16:25~16:30 閉会式
国土交通省国土地理院 近畿地方測量部長 田中 宏明
(~17:00 機器展示映像)
※ 合わせて,関西G空間フォーラム2024実行委員会 事務局のページ(講演演題は記者発表時)をご覧下さい。