GISの理論と応用技術を用いた行政組織の運営は、まちづくり全般を効率化させる手段としてだけでなく、市民生活に対応するためのツールとして利用され、専門分野間の業務等の調整にも積極的に利用されています。関西地域にはGISについてこれまで先導的役割を務る自治体が数多く存在し、自治体職員のGISへの認識の高さは優れて高いものがあります。地理情報システム学会関西支部では、さまざまな活動を通じて関西地域の地方公共団体等におけるGISの普及、促進に努めてまいりました。さらに、産官学の組織等によって2015年度に結成された「地理空間情報活用推進に関する近畿地区産学官連携協議会」は、関西における新たな段階のGISの利用とそのための技術および組織の橋渡し役として、その役割を担っています。
さて、本年度、第24回を迎えます関西地域GIS自治体意見交流会を、10月13日(金)に開催します。
プログラムに示すように、9時30分から17時まで開催する合同シンポジウム「関西G空間フォーラム」の一環として,一連の講演および展示会における午後の部として、主に関西のGISに関係する自治体が連携しての開催です。
現代の情報社会において、自治体による地域社会を牽引するGISの活用は、ますます重要な役割を担っています。今年度は『地理空間情報活用の新たな展開』と銘打ち、関西自治体による事例や国内事例について課題や提案を紹介し議論をすることで、今後の自治体が果たす役割に結びつく具体的で意義のある情報交換を行おうと考えています。自治体のみならず、広く民間・研究機関等の空間情報やGISに関係されておられる方々の参加をお待ちしております。
つきましては、貴機関に所属される関係者にご周知いただければ幸いに存じます。何かとお忙しい時期とは存じますが、何卒ふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。
お申し込みは,こちら G空間フォーラム2023参加申込書.xlsx(または G空間フォーラム2023参加申込書.pdf)のファイルにご記入のうえ,
関西G空間フォーラム2023実行委員会事務局 gsi-kinki-gs(at)gxb.mlit.go.jp
までメールにてお送りください。
*** プ ロ グ ラ ム***
(9:30~17:00 機器展示映像)
10:00~10:05 開会式
地理空間情報活用推進に関する近畿地区産学官連携協議会会長
大阪工業大学 名誉教授 吉川 眞
***
第一部 第42回測量技術講演会
10:05~11:05 基調講演「IoT/AIによるGeoWorldの深化と拡張 ー地理的サイバーフィジカルシステム(GeoCPS)を通して」
一般社団法人 地理情報システム学会会長
慶應義塾大学 環境情報学部 教授 厳 網林
11:05~11:55 特別講演「高度な地理空間情報を支える『国家座標』の展望」
国土交通省国土地理院 測地部長 山際 敦史
11:55~12:10 「地理空間情報関連の機器・システム等の展示会」の展示内容紹介
参加団体・企業等
12:10~13:20 ~ 休 憩 ~
***
第二部 第24回関西地域自治体意見交流会
13:20~13:25 開会挨拶 地理情報システム学会 関西支部
大阪工業大学 工学部都市デザイン工学科 田中 一成
13:25~13:45 「富田林市文化財情報システムとデータ活用」
富田林市 教育委員会 生涯学習部 文化財課 林 正樹
13:45~14:05 「京都府・市町村共同による統合型GISの取組について」
京都府 総合政策環境部 情報政策課(京都府情報化推進協議会開発局) 藤井 廉
14:05~14:25 「空間情報技術を活用した社会課題の解決と魅力の向上事例」
アジア航測株式会社 西日本インフラ技術部 西日本公共コンサルタント課 白永 浩史
14:25~14:45 「自治体DXへの期待に応える地理空間情報の整備と活用について」
一般社団法人 GIS支援センター 一氏 昭吉
14:45~15:25 ~ 休 憩 ~
第三部 第12回 合同パネルディスカッション
15:25~16:25 合同パネルディスカッション「地理空間情報活用の新たな展開」
コーディネータ:
大阪工業大学 工学部都市デザイン工学科 教授 田中 一成
パネラ:各発表者および午前中の講演者
16:25~16:30 閉会式
国土交通省国土地理院 近畿地方測量部長 田中 宏明
(~17:00 機器展示映像)
※ 各講演演題は仮題となっており、当日変更になる場合があります。
※ 合わせて,関西G空間フォーラム2023実行委員会 事務局のページをご覧下さい。